CCNAはネットワークエンジニアを目指す人にとって最初の登竜門とも言える資格です。参考書・問題集・勉強時間など、情報はたくさんありますが「実際に受けてみてどうだったか」というリアルな声は意外と少ないと感じています。
この記事では、私が実際にCCNAを受験して合格するまでの勉強法、試験当日の注意点、そして「これは知っておけばよかった」と思ったことを正直に書いています。これから受験を考えている方の参考になれば幸いです。
私はもともとネットワークの基礎知識があったため、参考書は読まずにPing-t一本で勉強しました。基礎から学びたい方には黒本がおすすめです。大事なのは丸暗記ではなく、「理論と解き方を覚えること」。そこさえ押さえれば、合格は十分に見えてきます。


私の勉強法:Ping-t一本で合格
私は業務でネットワークを扱っていたため、基礎的な知識はある程度持っていました。そのため参考書は使わず、Ping-tだけで勉強しました。
Ping-tは問題数が豊富で、解説もしっかりしており、CCNA対策には非常に向いています。ただし、使い方を間違えると意味がないと感じました。
たとえば、show interfaces の出力を見て「どこが異常か」を読み取る問題や、show ip route の出力から「どのルートを通るか」を判断する問題は、数字や機器名が変わっても解き方は同じです。こういった「型」を覚えることが合格への近道です。
基礎がない方は黒本がおすすめ
私はもともとの知識があったためPing-tのみで対応できましたが、ネットワークの基礎からしっかり学びたい方には黒本(CCNA完全合格テキスト)をおすすめします。
まず黒本で概念と仕組みを理解し、その後Ping-tで問題演習をするという流れが、理解と得点力を両立できる王道の勉強法だと思います。
| 教材 | 向いている人 | 特徴 |
|---|---|---|
| Ping-t | ある程度知識がある人 | 問題数が豊富・解説が充実・無料部分も多い |
| 黒本(テキスト) | 基礎からしっかり学びたい人 | 概念・仕組みの理解に強い・読み物として使いやすい |
| 黒本+Ping-t | 初学者〜中級者 | 最もバランスが良い王道コース |
おすすめの勉強ステップ
私の経験と、周りのエンジニアの話をもとに「これが効率的だと思う勉強の流れ」をまとめます。自分の今の知識レベルに合わせて使ってみてください。
IPアドレス・サブネット・OSIモデル・TCP/IPの仕組みが曖昧な方は、まずここから始めましょう。黒本の最初の数章を読むだけでも見通しが良くなります。すでに実務でネットワークを触っている方はスキップして構いません。
いきなり模擬試験モードは使わず、分野別モードで1つずつ潰していきましょう。間違えた問題は解説を読んで「なぜこの答えなのか」を言語化できるまで理解します。この段階で「なんとなく正解」は厳禁です。
Ping-tは問題ごとに正解率が記録されます。正答率が低い分野を繰り返し解いて底上げしましょう。特にOSPF・BGP・VLANなど設定が絡む分野は理解に時間がかかるため、早めに取り組むのがポイントです。
受験2〜3週間前から模擬試験モードを活用しましょう。本番と同じ時間制限で解くことで、時間配分の感覚が身につきます。模擬試験で継続して8〜9割取れるようになれば合格圏内と考えてよいと思います。
試験開始直後にホワイトボードへ書き出す内容(サブネット一覧・暗記事項など)を前日に決めておきます。試験本番で初めて考えると時間が取られるので、書く内容と順番まで練習しておくのがベストです。
合格のコツ:理論で解ける問題を増やす
CCNAに合格するための一番のコツは、「理論で解ける問題を増やすこと」です。数字が変わっても、機器名が変わっても、解き方が同じであれば確実に得点できます。
特に以下の「理論で解ける問題」を確実に取れるようにしておくと、得点が安定します。
| 問題タイプ | 覚えるべき「型」 | 重要度 |
|---|---|---|
| show interfaces の読み取り | エラーカウンタの種類と原因の対応 | ★★★ |
| show ip route の読み取り | ルーティングテーブルの見方・経路選択のルール | ★★★ |
| サブネット計算 | プレフィックス長からホスト数・ネットワーク数を出す | ★★★ |
| OSPF/BGPのネイバー関係 | ネイバーが上がらない原因の切り分け手順 | ★★☆ |
| VLANとトランキング | アクセスポート・トランクポートの設定と確認コマンド | ★★☆ |
| ACL(アクセスリスト) | 標準・拡張ACLの書き方と適用方向の判断 | ★★☆ |
知識レベル別の勉強期間の目安
「どのくらい勉強すれば合格できるか」はよく聞かれる質問です。人によって差がありますが、目安として以下を参考にしてください。
CCNAには「現場では使わない知識」も多い
受験して感じたのは、実務ではあまり使わない知識が問われる場面が多いということです。たとえば以下のようなものです。
- ストレートケーブルとクロスケーブルの使い分け
- 光ファイバーの種類(シングルモード・マルチモードの違いなど)
- サブネットマスクの計算
現場ではこれらはパッと調べれば済む話ですし、そもそも覚えている必要がない場面も多いです。ただ、試験で問われる以上は覚えておいた方が得です。特にサブネットマスクの計算は覚えておけば瞬時に答えられるようになり、試験時間の節約にもなります。いい財産になることは間違いありません。
試験当日の注意点
シミュレーション問題は絶対に飛ばさない
私の試験ではシミュレーション問題が3問出題されました。そのうちの1問、説明文が長くて「早く次へ進みたい」という気持ちで次へ進んだところ、まさかの問題終了でした。
CCNAは前の問題に戻ることができません。「次へ」を押したら確認なしで次に進む問題もあります。シミュレーション問題は特に注意が必要です。説明が長くても必ず最後まで読んでから解くようにしましょう。
ちなみに、その1問を丸ごと落としても合格できたので、シミュレーション問題1問あたりの配点はそこまで高くないかもしれません。ただ油断は禁物です。
ホワイトボードを活用する
試験会場では白いボード(ホワイトボードまたはラミネートされたシート)が渡されます。試験中のメモとして使えるものです。これが意外と役立ちます。
私は試験開始直後に以下をボードに書き出しました。
- サブネットマスクの一覧(/24〜/30あたり)
- 試験中に迷いそうな暗記事項
- OSIモデルの各層の名前と対応するプロトコル
試験前に「これだけは書き出す」という内容を決めておくと、序盤の問題で時間を無駄にせず済みます。
CCNAを受ける前に知っておきたかったこと
「理解して解く」訓練を意識する
Ping-tで問題を解くとき、答えを合わせることより「なぜその答えになるのか」を説明できるようになることを意識してください。特に show 系コマンドの出力を読み解く問題は、理解度がそのまま得点に直結します。
シミュレーション問題の操作感を事前に確認しておく
本番のシミュレーション問題はCLI操作を行うタイプで、独特のUIです。Cisco公式サイトや問題集の模擬試験でシミュレーション問題に慣れておくと、本番で戸惑わずに済みます。
暗記が必要な項目は早めに片付ける
サブネット計算、ケーブルの種別、光ファイバーの種類など、理屈よりも暗記が必要な項目は早い段階で覚えてしまいましょう。試験が近づいてから詰め込むより、早めに頭に入れてしまう方が楽です。
まとめ
CCNAは暗記だけでは突破が難しく、理論と解き方の「型」を身につけることが合格への近道です。私はPing-t一本で合格しましたが、基礎がない方には黒本との組み合わせをおすすめします。
- Ping-tは丸暗記ではなく「解き方の理解」で使う
- 基礎から学ぶなら黒本+Ping-tの組み合わせが王道
- シミュレーション問題は前に戻れない。問題を最後まで読んでから解く
- ホワイトボードに開始直後サブネット一覧などを書き出しておくと便利
- 「現場では使わない知識」も試験には出る。財産と割り切って覚えておく
合格後に振り返ると、CCNAで学んだ知識は現場での引き出しになっています。資格取得を目指している方のお役に立てれば幸いです。


