Cisco機器でポートの状態を一覧で確認する際によく使うのがshow interfaces statusコマンドです。この出力でadministratively downと表示されることがありますが、これは物理的な故障ではなく、設定上ポートが管理的に停止されている状態を示します。

1. 実際の出力例

Switch# show interfaces status

Port      Name               Status       Vlan       Duplex  Speed Type
Gi0/1                        connected    10         a-full  a-100 10/100/1000BaseTX
Gi0/2                        notconnect   1          auto    auto  10/100/1000BaseTX
Gi0/3                        err-disabled 20         a-full  a-100 10/100/1000BaseTX
Gi0/4                        disabled     1          auto    auto  10/100/1000BaseTX
Gi0/5                        admin down   1          auto    auto  10/100/1000BaseTX
Gi0/6                        connected    30         a-full  a-1000 10/100/1000BaseTX

注目ポイント

  • Status列の「admin down」 → 設定でポートがshutdownされている状態。物理障害ではない。
  • 「notconnect」 → ケーブル未接続や相手機器の電源OFFなど、物理リンク未確立。
  • 「err-disabled」 → ポートセキュリティ違反などで自動的に無効化。

2. admin downになる主な原因

  • ポートにshutdownコマンドが設定されている
  • VLANインターフェースで、該当VLANが存在しない/無効
  • 未使用ポートをセキュリティのため手動で無効化している

3. 対処方法

3-1. ポートを有効化する

Switch# configure terminal
Switch(config)# interface GigabitEthernet0/5
Switch(config-if)# no shutdown

3-2. VLANの有効化と割り当て

Switch# show vlan brief
Switch(config)# vlan 10
Switch(config-vlan)# name DATA
Switch(config)# interface GigabitEthernet0/5
Switch(config-if)# switchport access vlan 10

4. 運用上の注意

  • 不要なポートはセキュリティ対策でshutdownにしておく
  • 有効化前にVLANや速度/デュプレックス設定を確認
  • 意図しない接続を防ぐため、運用ポリシーに沿って管理

5. まとめ

show interfaces statusはポート状態を一覧で確認できる便利なコマンドです。Status欄の「admin down」は管理的に停止しているだけで、物理障害ではありません。適切な設定変更で有効化できますが、運用ルールを守って対応することが重要です。