「ネットワークエンジニア ココナラ」で検索してるあなた。たぶん、副業でスキルを売る話を期待してるかもしれない。でも正直、ネットワークエンジニアがココナラで一番得するのは「買う側」として使うときだと思ってる。
自分はネットワークエンジニア歴そこそこのたけしだけど、ココナラを使い始めたのはここ2年くらい。きっかけは、Visioで構成図を清書するのがあまりにも面倒だったこと。で、試しにココナラでプロに外注してみたら、3,000円で自分が2時間かけて作るより遥かにキレイな図が上がってきた。それ以来、「自分がやらなくていい作業」はココナラに投げるようになった。
この記事では、現役ネットワークエンジニアの自分が実際にココナラを使って「これは助かった」と思った場面を紹介する。副業としてスキルを出品する話も最後に少し触れるけど、メインは購入者目線の現実的な使い方。
個人のスキルを売買できるマーケットプレイス
ココナラは、個人が自分のスキルをサービスとして出品して、それを買いたい人が購入するプラットフォーム。2012年にスタートして、今は会員数400万人を超えてる。ジャンルはデザイン、ライティング、プログラミング、翻訳、キャリア相談まで幅広い。
エンジニア的に言えば、「人的リソースのAPI」みたいなもの。自分にないスキルを、必要なときだけオンデマンドで呼び出せる。しかも料金は出品者が設定してるから、事前に費用が分かる。見積もり取って〜稟議通して〜みたいな面倒がない。個人で完結する。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | ココナラ(coconala) |
| 種類 | スキルマーケット(個人間取引プラットフォーム) |
| 購入者の手数料 | 5.5%(税込) |
| 支払い方法 | クレカ、銀行振込、コンビニ払い、ココナラコイン |
| 特徴 | 出品者の評価・実績が見えるので安心して依頼できる |
ココナラはクラウドソーシング(ランサーズ、クラウドワークス)と混同されがちだけど、微妙に違う。クラウドソーシングは「依頼者が仕事を発注して応募を待つ」形式。ココナラは「出品者がサービスを並べて、買いたい人が選ぶ」形式。Amazonで買い物する感覚に近い。
自分でやると時間がかかる作業を外注する
ネットワークエンジニアの本業は設計・構築・運用であって、資料のデザインを整えたりExcelマクロを書いたりすることじゃない。でも現実には、そういう「本業じゃない作業」に時間を取られることが多い。ここをココナラで外注すると、本来の技術業務に集中できる。
これが個人的に一番使ってるやつ。手書きメモやExcelで描いたラフな構成図を、Visioやdraw.ioでキレイに清書してもらう。自分でVisio使えないわけじゃないけど、アイコン配置とか線の引き回しとか、凝り始めると平気で2時間溶ける。それが3,000円〜5,000円で、しかもプロが作るからクオリティが段違い。
前に、拠点間VPN+冗長化の構成図を客先提出用に作る必要があった。ルーター4台、スイッチ8台、サーバー群、あとファイアウォール。Excelで描き始めたけど、線が重なってグチャグチャになって30分で心が折れた。ココナラで「ネットワーク構成図 作成」で検索して、Visio対応の出品者に依頼。ラフ図と機器リスト・IP情報を渡したら、3日後にきれいな構成図が納品された。4,500円。自分でやったら半日かかる作業が、技術情報の整理(30分)+依頼文の作成(10分)で済んだ。
技術的な中身は自分で書くけど、見た目を整えるのが苦手な人は多い。特にパワポの提案書。内容はバッチリなのに、フォントがバラバラ、色使いがダサい、レイアウトがガタガタ。客先に出すのにちょっと恥ずかしい。そういうときにココナラで「パワーポイント デザイン」で検索すると、資料のデザイン代行をやってくれる人がたくさんいる。
相場は10ページで5,000円〜10,000円くらい。内容を変えるわけじゃなくて、見た目を整えるだけだから、技術的な正確性は自分が担保すればいい。
Cisco、Juniper、Palo Altoあたりの公式ドキュメントは基本的に英語。Google翻訳やDeepLでざっくり意味は取れるけど、技術文書特有の言い回しが微妙に分かりにくいことがある。特に、リリースノートの「Known Issues」とか「Caveats」のセクション。機械翻訳だと文脈が飛んで、結局原文読み直すハメになる。
ココナラにはIT翻訳を得意とする出品者がいて、A4で2〜3ページの技術文書なら3,000円〜8,000円くらいで翻訳してもらえる。全文を翻訳する必要はなくて、「このセクションだけ正確に訳してほしい」みたいなピンポイント依頼ができるのが便利。
CCNA、CCNP、あとネットワークスペシャリストあたりの資格を取ろうとしてる人にとって、ココナラのメンターサービスは使い道がある。参考書を読んでも分からない部分を、現役エンジニアにビデオ通話で質問できる。1回30分〜1時間で2,000円〜5,000円くらい。
正直、CCNAレベルなら参考書とPing-tで独学できる人も多い。ただ、サブネット計算やSTPの動作みたいに「概念は分かるけど腹落ちしない」ポイントがある場合、30分の個別レッスンで一気に理解が進むことがある。自分も昔、OSPFのエリア設計がどうしても腹落ちしなくて、詳しい人に質問したかった時期がある。当時ココナラがあったら使ってたと思う。
ネットワークエンジニアから転職を考えてる人、結構いると思う。クラウドエンジニアに転向したい、SIerから自社サービス企業に行きたい、そもそもエンジニア辞めたい、いろいろある。転職エージェントに相談するのもありだけど、「エージェントに登録するほどじゃないけど、ちょっと相談したい」ってフェーズがある。
ココナラには元人事担当やキャリアコンサルタントが出品してるサービスがあって、職務経歴書の添削が3,000円〜、面接対策が5,000円〜くらいで依頼できる。IT業界特化のキャリアアドバイザーもいるから、ネットワークエンジニアのキャリアパスを理解した上でアドバイスしてくれる人を探せる。
ココナラのキャリア相談はあくまで「アドバイス」。実際の求人紹介や選考サポートは転職エージェントの方が強い。本格的に転職活動するなら、ココナラで方向性を固めてから転職エージェントに登録するのがスムーズ。
ちなみに、本格的に転職を考えてるなら転職エージェントも並行して使った方がいい。求人紹介や年収交渉はエージェントの得意分野なので。
これも地味に需要が高い。ネットワークエンジニアの日常業務って、意外とExcelと切り離せない。IP管理表、機器台帳、ログの集計、変更管理票。手作業でやってると日が暮れる。
自分でVBA書ける人もいるけど、そこまで得意じゃない人も多い。ココナラで「VBA マクロ 作成」で検索すると、3,000円〜10,000円くらいでExcelマクロを作ってくれる出品者がたくさんいる。例えばこんな依頼ができる。
| 依頼内容 | 相場 | 自分でやった場合の時間 |
|---|---|---|
| IP管理表の自動採番・重複チェックマクロ | 5,000円〜 | VBA慣れてても3〜4時間 |
| Syslogのcsv集計・グラフ自動生成 | 8,000円〜 | 半日〜1日 |
| 機器台帳から構成情報を一覧出力するマクロ | 5,000円〜 | 2〜3時間 |
| 変更管理票のテンプレート自動生成 | 3,000円〜 | 1〜2時間 |
前のプロジェクトで、複数拠点のスイッチから取得したshow macコマンドの出力をExcelに貼り付けて、MACアドレスとポートの対応表を作る作業があった。拠点が15箇所、スイッチが合計40台。手作業で整形してたら3日かかる。ココナラで「テキストデータの整形・集計マクロ」を依頼したら、csvを投げ込むだけで一覧表が自動生成されるマクロが7,000円で納品された。元は3日で取れた。
時給換算すると外注した方が得なケースが多い
ネットワークエンジニアの時給を仮に3,000円〜4,000円とすると、2時間かかる作業は6,000円〜8,000円分の人件費。それがココナラで3,000円〜5,000円で外注できるなら、金額的にもお得だし、その2時間を設計作業やスキルアップに使える。
図1: 外注 vs 自分でやる場合の時間比較
2時間
30分
4時間
20分
3時間
「ココナラに依頼」と言っても、自分の作業時間がゼロになるわけじゃない。依頼文を書いたり、素材を準備したり、納品物を確認する時間は必要。ただ、構成図の清書を例にすると、自分で2時間かけてVisioと格闘するのが、「ラフ図+機器リストを整理して依頼文を書く(30分)」に短縮される。この差はデカい。
出品者選びと依頼の仕方で結果が変わる
ココナラは出品者のレビューと実績件数が丸見えだから、それを基準に選ぶのが基本。自分の場合、以下の基準で絞ってる。
| チェック項目 | 基準 | 理由 |
|---|---|---|
| 評価 | ★4.5以上 | 低評価の人はコミュニケーションに問題がある場合が多い |
| 販売実績 | 20件以上 | 実績が少ないと品質のバラつきリスクがある |
| 最終ログイン | 24時間以内 | 放置アカウントだとレスポンスが遅い |
| サービス説明 | 納品物・修正回数が明記されている | 曖昧な説明はトラブルの元 |
ネットワークエンジニアなら「要件定義」の重要性は身に染みてるはず。ココナラの依頼も同じで、曖昧な依頼をすると曖昧な成果物が返ってくる。構成図の依頼なら、以下の情報は最低限渡した方がいい。
【依頼例:ネットワーク構成図の清書】 ■ 用途:客先提出用のネットワーク構成図 ■ 機器情報: - ルーター: Cisco ISR4331 × 2台 - L3スイッチ: Catalyst 9300 × 4台 - ファイアウォール: FortiGate 60F × 1台 ■ 接続関係:(ラフ図を添付) ■ 表記してほしい情報: - 各機器のホスト名 - インターフェース名とIPアドレス - VLAN ID(10, 20, 30) ■ 希望ツール:Visio or draw.io(編集可能な形式で納品希望) ■ 納期:5営業日以内 ■ 備考:修正1回込みでお願いします
構成図の依頼で「いい感じに作ってください」はNG。出品者はネットワークエンジニアじゃないことが多いから、技術情報を正確に伝えないと意図と違うものが上がってくる。特にVLAN構成やルーティングの論理的な繋がりは、言葉で補足しないとラフ図だけでは伝わらない。あと、社外秘の情報(実際のIPアドレスやホスト名)を渡す場合は、NDA相当の取り決めをしておくのが無難。
ネットワークエンジニアが出品できるサービス
この記事のメインは「買う側」だけど、出品する側にも触れておく。ネットワークエンジニアのスキルをココナラで売るなら、以下のようなサービスが現実的。
| 出品サービス例 | 想定価格 | 需要 |
|---|---|---|
| 家庭/中小企業のネットワーク設計相談 | 3,000円〜5,000円/回 | ★★★★ |
| CCNA/CCNP受験の学習サポート | 2,000円〜5,000円/回 | ★★★★★ |
| Wi-Fi環境の改善アドバイス | 2,000円〜3,000円/回 | ★★★★ |
| ネットワーク構成図のレビュー | 5,000円〜10,000円/件 | ★★★ |
| インフラエンジニア転職のキャリア相談 | 3,000円〜5,000円/回 | ★★★ |
ただ正直に言うと、ネットワークエンジニアの副業としてココナラで大きく稼ぐのは簡単じゃない。単価が低いし、継続的に依頼が来るまで時間がかかる。「月5万稼ぐぞ!」みたいな意気込みだと挫折しやすい。最初は「自分の知識が誰かの役に立つか試してみる」くらいの温度感がちょうどいい。副業の話は別記事で詳しく書くかもしれないけど、今回はこの辺で。
ココナラは「自分の時間を買う」ツール
ネットワークエンジニアにとってココナラは、構成図の清書、提案書のデザイン、英語ドキュメント翻訳、VBAマクロ作成、資格学習のメンターなど「自分の本業じゃない作業」を外注する場として非常に便利。3,000円〜10,000円程度の投資で数時間分の作業時間を浮かせられる。浮いた時間を設計業務やスキルアップに充てた方が、エンジニアとしての市場価値は上がる。まずは1回、「自分が苦手な作業」をココナラで検索してみてほしい。
よくある質問(FAQ)
Q. ココナラで構成図を依頼するとき、社外秘の情報は渡しても大丈夫?
ココナラにはNDA(秘密保持契約)オプションがある出品者もいるし、取引メッセージ内で秘密保持について合意することもできる。ただ、ガチで機密性が高い情報(顧客の本番IPアドレスとか)は、ダミーデータに置き換えて依頼するのが安全。自分の場合、実際のIPアドレスは「192.168.x.x」「10.x.x.x」のようなプライベートアドレスに置き換えて依頼して、納品後に自分で差し替えてる。
Q. ココナラとクラウドワークス・ランサーズ、どれを使うべき?
単発の小さな依頼(構成図1枚、マクロ1本)ならココナラが手軽。出品者のサービスを選んで購入するだけだから、案件を作成して応募を待つ手間がない。逆に、大きなプロジェクト(Webアプリ開発とか)やコンペ形式で複数案を比較したい場合は、クラウドワークスやランサーズの方が向いてる。ネットワークエンジニアの「ちょっとした外注」にはココナラが一番フィットする。
Q. ネットワークエンジニアの副業としてココナラは稼げる?
正直、ガッツリ稼ぐのは難しい。CCNA学習サポートやネットワーク相談は単価が2,000円〜5,000円程度で、月に何件も受注するのは大変。ただ「お小遣い程度」なら十分現実的だし、何より自分のスキルが誰かの役に立つ実感がある。副業として大きく稼ぎたいなら、ブログやYouTubeの方が長期的にはリターンが大きいと個人的には思ってる。




