ITインフラの要を担うネットワークエンジニア。求人も多く、安定した職種とされる一方で「実際の年収は?」「キャリアを積むとどこまで上がるのか?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。本記事では、ネットワークエンジニアの年収について、経験年数・スキル・働き方の違いをもとにわかりやすく解説します。
目次
1. ネットワークエンジニアの平均年収
一般的に、ネットワークエンジニアの平均年収は以下のように推移します:
- 20代前半(未経験~初級):300万〜400万円
- 20代後半〜30代前半(中堅):450万〜600万円
- 30代後半以降(上級):600万〜800万円
- マネージャー職:700万〜1000万円以上
企業規模や業界、勤務地によっても差がありますが、インフラ系の中では比較的安定して高めの水準です。
2. 年収に影響する5つの要因
年収は一律ではなく、次のような要因によって上下します。
- 経験年数:設計・構築経験があるかで評価が大きく変わる
- スキルレベル:Cisco機器操作、FortiGate設定、クラウド対応力など
- 資格保有:CCNA、CCNP、ネットワークスペシャリストなど
- 業界:金融、官公庁、通信キャリアなど高単価案件が多い分野
- 勤務形態:常駐SESか、自社インフラ、フリーランスかなど
3. 雇用形態による違い
正社員(自社インフラ系)
比較的年収が安定し、福利厚生や教育制度が整っている傾向があります。大手企業では昇給・昇進も明確。
SES・派遣(常駐型)
案件単位での評価になりやすく、年収はやや抑えめ。ただし、稼働率やスキル次第で月単価UPも可能です。
フリーランス
単価で言えば最も高収入が狙える働き方です。月60万〜80万円の案件も珍しくありませんが、営業・契約・保険等すべて自己管理が必要です。
4. 年収アップのためのステップ
年収を上げたい場合、以下のようなステップが有効です:
- ステップ1:CCNA取得+運用保守経験を積む
- ステップ2:構築・設計経験を得てCCNP等の上位資格へ
- ステップ3:クラウドやセキュリティ領域にも対応可能にする
- ステップ4:プロジェクトリーダーやマネジメント経験を得る
- ステップ5:転職・フリーランスでより高単価案件へ
とくに「Cisco ルータ 設定」や「FortiGate VPN構築」などのスキルを保有していると、即戦力として評価されやすくなります。
5. 都市部と地方での差
年収には地域差もあります。特に都市部では:
- 東京・神奈川:案件数が豊富で単価が高め(年収600〜900万も狙える)
- 地方都市:安定性重視の企業が多く、年収はやや低め(年収400〜600万)
ただし、リモート案件や全国対応のクラウド業務も増えており、居住地に縛られない働き方も可能です。
まとめ:ネットワークエンジニアの年収は努力次第で大きく変わる
ネットワークエンジニアの年収は、経験・スキル・資格・働き方によって大きく変動します。運用保守からスタートしても、スキルアップと実績次第で、設計・構築・クラウド・マネジメントなどキャリアの幅を広げることで年収を高めることが可能です。
安定した職種である一方、学び続ける意欲と柔軟なキャリア戦略が年収アップのカギとなります。