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  1. OSPF ネイバーが EXSTART / EXCHANGE で止まる
    1. Step 1 — デバッグで要因を絞る
    2. Step 2 — MTU を揃える
    3. Step 3 — 認証・タイマーを揃える
    4. Step 4 — 動作確認 & デバッグ停止
  2. まとめ

OSPF ネイバーが EXSTART / EXCHANGE で止まる

Cisco ルータ 設定でよく遭遇する隣接トラブル。 show ip ospf neighbor で状態が EXSTART または EXCHANGE のまま FULL へ遷移しない場合、
主因は ① MTU 不一致 ② ネットワークタイプ競合 ③ 認証ミスマッチ の 3 つしかありません。 以下では「コード → 解説」の順で、該当行だけ黄色ハイライトしています。

Step 1 — デバッグで要因を絞る

debug ip ospf adj          ! 隣接遷移
debug ip ospf hello        ! Hello パケット
debug ip ospf packet       ! DBD / LSU など全部

解説

  • MTU mismatch detected が出れば MTU 不一致。
  • Mismatched Master/Slave はネットワークタイプ競合。
  • authentication type mismatch は認証方式ずれ。

Step 2 — MTU を揃える

interface GigabitEthernet0/0
 ip address 10.0.0.1 255.255.255.252
 mtu 1492                ! PPPoE などで縮小
 ip ospf 10 area 0
 ip ospf network point-to-point
 ip ospf mtu-ignore      ! 最終手段（本番は外す）

解説

  1. まず ip address 行で /30 が両端同一か確認。
  2. ip ospf network point-to-point を忘れると DR 競合で EXSTART ループ。
  3. ip ospf mtu-ignore は恒久策にするとパフォーマンス劣化。

Step 3 — 認証・タイマーを揃える

interface GigabitEthernet0/0
 ip ospf authentication message-digest
 ip ospf message-digest-key 1 md5 $ecretKey
 ip ospf hello-interval 10
 ip ospf dead-interval 40

解説

  • キー番号と文字列は左右完全一致。
  • Hello / Dead はペアで変更。片側だけ変えると Down → Init のまま。

Step 4 — 動作確認 & デバッグ停止

undebug all
show ip ospf neighbor

FULL になれば成功。依然 EXSTART/EXCHANGE なら、
MTU ⇢ ネットワークタイプ ⇢ 認証 の順に再点検してください。

図2：EXSTART → EXCHANGE → LOADING → FULL の遷移イメージ

まとめ

EXSTART／EXCHANGE で止まる OSPF 隣接トラブルは、 ① MTU ② ネットワークタイプ ③ 認証 の 3 チェックを徹底すれば 90 % 以上解決します。 本テンプレートのように コード直後にポイント解説 & 重要行だけ黄色ハイライト にすると、 スマホ閲覧でも修正箇所が一目で分かり、現場対応が格段に速くなります。