ネットワークが突然繋がらなくなるトラブルは、現場では日常的に発生する。
しかし原因の多くは、実はそれほど複雑ではない。

「ルータが壊れたのでは?」
「回線が落ちているのでは?」

と思われがちだが、実際にはもっと単純な原因が多い。

この記事では、現場で実際によくある
ネットワーク接続トラブルの原因をまとめる。

ネットワークエンジニアだけでなく、
社内IT担当者やヘルプデスクにも役立つ内容になっている。

まず最初に確認するべきこと

ネットワークトラブルが起きた場合、
まずは物理レイヤーから確認することが基本となる。

OSや設定を疑う前に、以下を確認する。

・LANケーブルが抜けていないか
・リンクランプが点灯しているか
・ハブやスイッチの電源が入っているか

ネットワークトラブルの多くは
実はこの段階で原因が見つかる。

特にLANケーブルの抜けは非常に多い。

清掃や機器移動の際にケーブルが緩み
通信できなくなるケースはよくある。

IPアドレスの設定ミス

非常に多い原因が
IPアドレス設定のミス。

Windowsなら以下のコマンドで確認できる。

ipconfig

確認ポイントは次の通り。

・IPアドレス
・サブネットマスク
・デフォルトゲートウェイ

例えば次のような設定ミスがある。

IP
192.168.1.10

GW
192.168.10.1

この場合、
ネットワークが異なるため通信できない。

IPとGWは必ず同一ネットワークである必要がある。

VLANの設定ミス

企業ネットワークでは
VLAN設定ミスも非常に多い。

例えばCiscoスイッチの場合

interface Gi1/0/10
switchport access vlan 10

この設定が違うVLANになっていると
通信はできない。

確認コマンド

show vlan brief

ここでポートの所属VLANを確認する。

デフォルトゲートウェイの問題

同一ネットワーク内では通信できるが
インターネットだけ繋がらない場合は
デフォルトゲートウェイの問題が多い。

確認コマンド

ping ゲートウェイIP

ping 192.168.1.1

ここが通らない場合
L3スイッチやルータに問題がある可能性が高い。

ARPの問題

稀にARPテーブルが原因になることもある。

確認コマンド

arp -a

ARPが正しく解決されていない場合
通信できないことがある。

この場合

arp -d *

でクリアすると改善することがある。

DNSの問題

IPでは通信できるのに
URLだけアクセスできない場合

DNSの問題が疑われる。

例えば

ping google.com

が失敗して

ping 8.8.8.8

が成功する場合
DNS設定が間違っている可能性が高い。

スイッチポートのシャットダウン

ネットワーク機器の設定で
ポートがshutdownされている場合もある。

Cisco機器では

show interface status

または

show running-config

で確認できる。

shutdownになっていた場合

no shutdown

で有効化できる。

意外と多いループ障害

小規模ネットワークでは
ループ障害もよく発生する。

原因は

・ハブの二重接続
・スイッチのループ接続

この場合

・ネットワーク全体が遅くなる
・通信が不安定になる

STPがない環境では
簡単に発生する。

まとめ

ネットワークが繋がらない原因は
意外と単純なものが多い。

特に多い原因は次の通り。

・LANケーブル抜け
・IPアドレス設定ミス
・VLAN設定ミス
・デフォルトゲートウェイ設定
・DNS設定

トラブルシューティングでは
OSI参照モデルの順番で確認するのが基本。

物理層

L2

L3

アプリケーション

この順番で確認すると
効率よく原因を特定できる。

ネットワークトラブルは
冷静に順番に確認することが重要になる。