ネットワークエンジニアにおすすめのソフトの一つがEXPingです。
ネットワーク業務では、端末から ping
や tracert
を実行する場面が多いですが、いちいちコマンドを打つのは面倒ですよね。特に複数の宛先に対してテストする場合、手動では効率が悪くなります。
そこで役立つのが「EXPing」です。EXPingに宛先を入力するだけで、コマンドを手動で打たなくても Ping や tracert を自動で実行できます。
EXPingのダウンロードとインストール
まず、EXPingを使用するには、端末にインストールする必要があります。以下の公式サイトからダウンロードできます。
ダウンロードしたファイルは .LHA 形式の圧縮ファイルのため、「Lhasa」などの解凍ソフトで展開しましょう。解凍後は ExPing.exe
を実行すれば、すぐに使い始めることができます。
基本的な使い方
宛先は「対象」タブに IP アドレスやドメイン名を入力します。名前解決が可能な環境では、ドメイン名でもOKです。
画面上部の5台並んだ赤い丸のアイコンをクリックすると Ping が開始され、隣のバツ印アイコンで Ping の停止ができます。

Pingの結果は「Ping結果」タブに表示され、「Ping統計」では応答成功率や失敗回数などが確認できます。


PCが3台並んだアイコンをクリックすれば tracert(経路情報)が実行され、その結果は「TraceRoute」タブに表示されます。
環境設定について
下図はEXPingの設定画面です。

- 繰り返し回数:Pingを何回繰り返すかの設定
- 実行間隔:Pingを送信する間隔(ミリ秒)
- ブロックサイズ:送信するICMPパケットのサイズ(バイト)
- タイムアウト:応答がなければ何ミリ秒で切るか
- TTL:Time To Live(経路上の最大ホップ数)
- TraceRoute最大HOPS:tracertのホップ数の上限
- ホスト名の解決:IPアドレスから名前解決するかどうか
- ソート設定:Ping実行時の順序設定(ソートする/しない)
- 定期的に実行する:指定した分間隔で自動実行
これらを適切に設定することで、より正確で効率的なネットワーク診断が可能になります。
たとえば、定期的に実行をするにチェックするとこちらが停止するまで連続でPingが実施されます
これを活用することによっていつ宛先に通信できなくなったのか確認することができます。
NW機器の設定変更の前にこのように連続Pingを行うとトラブルの可否がすぐわかるのでお勧めです。
まとめ
EXPingはPingやtracertをGUIで一括管理・実行できる非常に便利なツールです。ネットワークエンジニアの日常的な確認作業の効率を大きく向上させてくれます。ぜひ導入してみてください。